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「上物有」という土地の販売、果たして建物は~逗子市新宿~
2020-01-25
不動産の広告に、「売地:上物有」との記載があります。
売買契約上では、「土地付建物」という売買となります。
土地も建物も、一旦買主様に所有権移転する…ということですね。
では、なぜ、販売するときの広告表示には、土地(上物付)することが多いのか・・・。
買主様は、不動産を購入するとき、土地の価値、建物の価値を見極めて決断します。
多くの消費者様に建物を有償で売買する場合、建物がそのまま利用ができる!という解釈になりますね。
上物付の土地ということは、建物はすぐには利用できない・・・とか、建物の修繕は責任持てない!という解釈なのです。
土地の価格に比重を置いているということですね。
なので、建物の価値を概ね0に近い評価にしています。
でも、このことは、オーナー様においても有益なことなのです。
土地付建物の販売の経緯で売買ともなれば、建物の価値もある・・・そうなれば、建物は使えるんじゃないか・・・ということになります。
使用しはじめて、雨漏れがあれば、その後の瑕疵の賠償の対象にもなります。
先月から、逗子市新宿三丁目で、土地付建物の販売をしています。
既に買取会社の検討も進んでいますが、いまのところ、オーナー様の希望金額には到達していません。
道路が少々狭い・・・、逗子の条例が厳しい・・・などなど。
オーナーのU様には、当初から土地の価格をメインに販売表示金額をお伝えしています。坪単価×面積でいきましょう!と。
本件は、大変お世話になっているM先生のご紹介です。
評価をしていない建物についてでも、できればその良さを見出したい!と思いつき、
建物の間取りを作成してきました。
また、室内の写真を撮影してきました。
昭和39年に新築された建物で、和風づくり・・。
その後は,昭和50年に増築されました。改装なども随時されてきたのでは…。
リビングダイニングは相当に素晴らしい!天井も高くて、多くの明り取りの窓もあります。
1.25坪の浴室も手入れされている・・・。
しかし・・・。
昭和39年に新築されている部分は、廊下のたわみがあったり、床の一部に沈みもあったりします。
外壁のリシン吹き付けの部分もはがれているところもあります。
軒裏の木部もはがれています。
でも!
やはり、この建物のこだわりといい、その風格は、逗子市一等地に立ち並ぶ邸宅のような雰囲気を感じました。
たとえ建物が古くても、その素晴らしさは昔からのものなのでしょう。
本日、行ってよかった~!と思いました。
この日、オーナーの建物のこだわりを感じることができたこと!よかった。
今後は・・・、床の貼替、クロスの補修、外壁一部の修繕を行うことで、建物は蘇るのでは!
と思います。
もちろん、築年数の経過は否めませんので、躯体や本体にも修繕を施す必要もあろうかと思います。
土地としての販売は継続しますが・・・、けれども。この風情ある建物を再利用される購入者様がいらっしゃれば、結構いい感じ!ではないかと思います。
本日、物件に2時間半もいました(笑)。不思議と愛着が強くなるものです!
オーナーのU様、これからも、全力で販売しますので、お待ちくださいね!