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借地権を引き受けた地主さんのお話~30件の底地相続申告が完了~
2020-02-10
多くの土地をご先祖から守り続けてきた地主I様。
土地を守っていくことは、本当に大変。
昨年、全ての相続を完了しました。
いわゆる相続コンサルタントの仕事。
今年にはいり、これからは、借地契約の更新、遺言などの作業にはいります。
既に、お世話になっているM先生と相続人I親子、遺言作成の契約をしてきました。
もちろんまだ遺言はこれから。
全ての子の意見をきいて、円滑な方法を見つけてまいります。
それは、今後の二次相続のため。
あまりにも土地の数が多かったので、不動産のプロとしても結構時間はかかりました。測量すると1千万は超えるので、測量はおこなわず、現況の簡易採寸で評価を出しました。
その後、時価の金額を算定し、税理士さんに報告。
車が入らない土地や、傾斜を含む土地などは、時価を相当安くできます。
また、接道、私道、セットバック、道路との高低差により、その評価額もかわります。
今回、一旦配偶者への相続をメインに検討しました。
1億6千万の控除をつかわないてはない!
その後、将来の二次相続にために、今後の身の振り方を考え、配偶者と子供たちとの節税対策をとります。
人の生き死には突然やってきます。
はたして、その突然の時に、しっかりと相続対策をしている人は多いのでしょうか・・・。そうでないと思います。
なので、この機に行なうことで、今後は悩まずに済みます。
よく、相続税対策で、借金をしたほうが・・・、といいます。
借金は借金です。あまりしないほうがいいです。
いまは少子高齢化で子も自らの人生や世帯もあります。誰が面倒みるの?
おそらく、施設に入る方も多くいらっしゃる。
現金をどれだけもっているかも重要なポイント。換価しにくい不動産を持っていた場合は、いざという時には対応できません。
現金が一番・・・と思います。そのことを考慮しながらの相続対策。
相続税のために、土地を譲渡せざるを得ないことも多くありますので。
今後は、子の世帯やそのご家族、または、その子のことまで考えて、適材適所の相続登記をできるように遺言をお願いするつもりです。
I様は、多くは底地を保有していた地主さんでしたので、相続税評価もだいぶ低くなりました。
数件は、借地権(その土地上に建物を所有している人)の方に底地を買っていただきました。
私もこの買っていただいたことで、本業の仲介の仕事に携わることができました。
その後、その売却した所得も、今年の譲渡所得税の申告に備えます。
これから、確定申告の時期にはいります。
最終局面ですね!
今後も地主さんと一心同体で、ベストな選択の提案をしてききます。