大手ハウスメーカーでも検査済は取らない！～平成の建築・・・果たして～

知っておきたい！不動産のお役立ちブログです。

2020-02-25

近年、新築住宅については、検査済証取得が義務となります。

新築住宅を１０年間まもるため、10年保証をする。。。しかも第三者が。

今回の物件、平成１２年当時に建築確認を取得した建物です。

本日調査をしたところ、最終的な検査済証の取得がない・・・。

大手Ｍホームなのに、なぜ・・・。

住宅の品質確保の促進等に関する法律」があります。

一般的に品確法と呼ばれるもので、2000年（平成12年）4月1日から施行されました。

オーナー様から頂いた設計図をみましたが、「検査済証」の書類がない・・・

なので、横須賀市役所建築指導課にいきました。

やはり、検査済証を取得した経緯がない。

写真の「建築確認台帳記載証明」を取得しましたが、完了検査の日付がない！番号もない！

市役所の担当の方は、この時期は、取得は任意だったと、・・・そういっていました。

この物件、前面道路は42条2項道路。

幅員が4ｍ未満の私道なので、道路の中心線から2ｍを図り、その部分をみなし道路（セットバック）にしないといけない。

現況はその幅員もないのでセットバックしていない。

なので、最終的に検査を受けていないと思われます。

最終検査を受ける申請をしていれば、セットバックを現実的にしないといけない。

昔からあるブロック塀をそのまま残したかったことが理由のようです。

それ以外に、建築確認図面と現況が一致するかを確認する必要があります。

違反建築物、不適格建築物、軽微な変更で大丈夫な合法的な建築物・・・などなど。

これからしっかりと調べて参ります。

オーナー様が大切にしている建物なので、買主様にもしっかりと素晴らしい建物であるエビデンスが必要。

金融機関からも、近年は、「検査済証はありますよね？」…と聞かれることが多い。

でも、この当時はないことも多い。わかっていただきたいですね。

なので、現況が合法的かどうかをしっかりと見極めて、重要事項説明書を完成させる。