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空家住宅を地主さんが引き受けしてくれた~これからの空家問題について~
2020-03-10
空家問題・・・、よく聞く言葉です。
三浦市の人口は・・・42100人、日に日に減っている。
日本全体もその傾向。
ただ、日本のきまった国土の中で、人々の移住地が変わり、そのことで各市町村間の人口格差が発生している。
過ごしやすい三浦市は、地勢的に「三浦半島」の先っぽ、半島なのです。周りが海ですね。
本来なら、海路から発展する地形ですが、浅瀬の岸壁、漁業圏、水産庁の制約・・・で、水揚げに左右される。
東京、横浜では、オリンピックなどにむけて、あっという間に高速道路などが整備される。
長年続いている「三浦縦貫道(三浦サンサンライン)」はどんどん工事は進んでいますので、いつかは三崎口駅近くまで行く予定。
この前、今月契約する三崎港近くの物件を三浦市役所で調査してました。。。
都市計画道路の予定線では、三崎口駅から水戸浜を経由し小網代湾を渡って三崎港までの計画!
小網代湾の上を通るんですね。
しかし、計画は昔からあり、事業化していません。
おそらく、三浦サンサンラインが三崎口駅まで延長することが現実的かも・・・。
話は戻りますが、空家が多くなった三浦市は、高齢化が進んでいます。
これは、高齢者の方が、他県へ移住しています。施設やお子様の家など。
いわゆる「社会減」。
もちろん、出生数より死亡数が上回る自然減でもあります。
何か、大きい変化がないと三浦市は減り続ける。
今回、、三浦市栄町の平家建ての賃貸募集をします。
以前のブログでも書きましたね。
その物件の立地は本当によい。
湘南信用金庫三崎支店から徒歩2分、コンビニもその位。
庭も広く、4部屋ある木造平家建て。
なんと、6万円。しかも平坦地!
道が1mの幅員なので車が入れない。
そのデメリットだけ・・・。
もともと、建物所有者K様はここに住んでいたのですが、社会減の一人で、他県の施設にお引越し。
さて、この建物をどうしようかと・・・、しかし、車が入れないし、建物も古い。
K様は、・・・この建物を貸して事業として行う?しかし高齢でもあるし子供もいない。
では建物を壊して、借りていた土地を更地返還しよう!しかし、施設にお金が必要なK様にとって、住み慣れた平家建てを解体工事する費用もない。
解体工事は、手壊し・・・300万円は下らない。
ここで、地主さんにもメリットがあるような交渉。
今回の平家建て・・・・。
庭も広く平家建て、場所もそこそこ良い!港までは徒歩20分。
しかし、汚水がぼっとん便所…いわゆる汲み取り式。
地主さんにお願いし、解体工事しての更地返還ではなく、K様の負担で汲み取りを水栓にしてもらうので、建物を無償で引き受けて貸しましょう!と。
合併浄化槽(汚水を雑排水が一緒)を設置し、ミニキッチンを付け、温水洗浄便座、トイレ設備をつけ、150万円がK様負担。
地主さんはその状態で建物を引き受けました。
両者が納得し、所有権移転登記をHN先生にお願いし完了!
その後は、私も賃貸の募集にも加わることができました。
草がすごく生えていたので地主さんに草刈りを依頼して準備万端。
室内の清掃はひつようかな・・・(笑)。
この決断があり、すべての皆様が良くなりました。
募集で入居者さんが決まれば、K様の入れ替わりですが、三浦市の社会減も防げます(笑)。
このように、ここに住まう方が、幸せに暮らせること、三浦市の良さを肌で感じていただけること。ワクワクします。
不動産の活用とは・・・、現場や今の状況、当事者の状況を鑑み、なにがベストか!を考ることが大切ですね。