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300万円、のどかな土地を発売しました!~横須賀市林4丁目~
2020-03-17
知人の紹介で知り合った埼玉のF様。
F様がお持ちの横須賀は林という場所にある土地。
さっそく、売却の専任媒介契約!
その後、すみやかに現地調査にはいりました。
ここは市街化調整区域内。
昭和45年6月に、行政において、市街化区域(家が建てられる)と市街化調整区域(原則建築不可)と区分けされました。
これを「線引き」といいますね。
残念ながら、原則建築できない市街化調整区域に分類された場所。
しかし!
線引きの際に、既に家が存在していた!
なので、再建築ができるのです。
このことは、のどかな場所で、建築可能である土地を割安で購入することができる、と、いうことです。
市街化調整区域は、「市街化」を抑制することが目的なので、デメリットとしては下水道が整備されません。
割と、電柱も少ない・・・。
街灯も少ない気がします。
行政は街の整備を後回しにしているのかもしれませんね。
今回の土地は、両面道路。
メリットですよね・・・本当は。
メリットと思いきや、一方の道路は4m未満の幅員。
再建築の時は、細い道路の中心線から2m後退するセットバック(道路後退)が必要です。
そこまではいいのですが、実は、その道路よりも敷地が2m高い、しかも古い擁壁・・・。
横須賀市役所の開発指導課に確認したところ・・・。
「この擁壁は再建築の時はセットバックなのでやり替えですね!」、と。
既存擁壁をやり替えるだけなら、「宅地造成等規制法」には抵触ませんが、やり替える甲h時だけでも700万円は下らない・・・。
オーナーF様の土地売却希望価格は300万円なのです。
再建築する目的で購入する買主様のコストを考えると、この300万円は微妙な価格設定です。
だとしたら・・・、
幸いなことに、既存建物があるのです。
この建物を改装する手段は・・・!
擁壁をやり替えずに、既存建物の外壁、屋根工事、室内の住宅設備工事・・・。
さまざまな工事はかかりますが、擁壁のやり替えコストを考えれば、その費用を建物改装に充当するほうが良いのでは。
のどかな場所で車も入り、高速道路も近いこの場所。
一度ご検討してみてはいかがでしょうか!