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テナントと大家さんとの売買契約の方法は?~三崎港徒歩1分 テナントビル!~
2020-03-26
三崎といえば「マグロ」ですね。
S社長は、港の近くで、マグロの加工をされています。
昨年暮れなのですが、S社長から・・・「借りている今のビルを、買おうと思うんだけど、査定を頼むよ!」との鶴の一声がありました。
まずは、机上査定しました。
スピード査定!
物件となりうるものは、テナントビル。
構造は鉄筋コンクリート。
その評価は中古でも高くなります。
固定資産税評価も木造の数倍!
さっそく、査定書をS社長に持参したところ、・・・・!
「えっ!こんなするのー」、と・・。
「一度ビルの中を見て、しっかり査定してよ!頼むよ~」とのS社長からお願いがありました。
実は・・・
持参した査定書は「机上査定」でしたので、実際にみる「正式査定」とは、要所要所違いがあります。
弊社は、「正式査定」を提出する場合、「不動産調査報告書兼査定書」として作成しています。
今回の物件はビルです、今後のメンテナンスや維持管理状況により、プラスの評価にもなれば、マイナスの評価にもなります。
さっそくS社長の案内でビルの中を見ました・・・とたん・・・・「唖然・・・。」
水回り(台所やトイレ)はズタボロ、上部からは雨漏れ、明るさを取り入れる天井からのトップライト端からは水漏れやカビ。。。
昨年の台風15号で、部材が破損・・・数えればきりがありませんでした。
この補修や改装をするにはどれくらいかかるだろう?
逆に、建物を壊すには、どれくらいのコストがかかるだろう・・・、という考えにまでになりました。
そのまま三浦市の行政や神奈川県土木事務所、法務局などに行きまして、調査、水道、権利関係、敷地境界確認を行いました。
査定書を作成するにあたり、評価が高く思えた中古建物のビルは、改修工事費と解体工事費がほぼ同等になり、建物査定はほぼ評価無し。
土地は償却資産ではないので、周辺の成約事例や地価公示をもとに算定しました。
不動産調査報告書兼査定書を作成し、売却を望む大家さんにも説明。
大家さんK様としては、長い将来、建物を修繕したり、維持したりすることは、今後のコストに不安を抱いてるといういことでしたので、建物の評価が実質無しとの査定にご理解をいただけました。
テナントのS社長も、今回の不動産調査報告書兼査定書に納得をしていただきました。
そのかいあって、昨日、皆さまがハッピーな笑顔で、かながわ信金三崎支店で決済を完了しました!
S社長からのお話をいただいた今回の仲介業務。
本当に心からS社長と奥様に感謝です。
本当にありがとうございました!
査定とは、本当に奥深いものなんですよ~(笑)
「簡単査定」とか「5分間査定」などの広告を信じてはいけませんよ・・・。