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売買契約予定の調査、市役所の皆さんが少なすぎる・・・~横須賀市森崎編~
2020-04-24
週明けに、売買契約を予定している物件の調査をしてまいりました。
買主はF様。
私が大変お世話になっている方。
昨年も、F様の自宅に接する一戸建ての取得契約のため仲介をさせていただきました。
今回の契約の相手方である売主さまには、「物元」または「元付」とよばれる仲介会社のU社さんが入ります。
U社さんは、書類も調査もしっかりしています。安心もできます。
一番物件のことを知っている会社ですね!
長年、売買仲介専門の仕事をおこなっていましたら、買主側であれ、自ら物件の調査に行く習慣がついてます。
当然のことですが、一件の売買に、仲介業者が二社入った場合は、それぞれが連帯責任です。
そこで・・・
本日、横須賀市役所へいき、上下水道、建築指導課、道路管理課、傾斜地保全課など・・・。
いろいろと回ってきました。
入口には消毒スプレー、各課の皆様の姿はすくない・・・。の一言。
寂しいくらいの人数。
そして全てがマスク姿。
新型コロナの影響は、仕事をやってるなかで、日ごとにその恐ろしさを肌で感じます。
今回契約する物件は分譲地!
ひな壇の地形。
「ひな壇」とは、物件の敷地と隣接地の敷地に段差があることです。
造成をするときには、盛土や切土を行うことが多く、その段差に擁壁を施してひな壇分譲地の完成になります。
そこで、年数が経っている土圧を支える擁壁がどうであるか?・・・を調べます。
大型造成地でも、昔の古い分譲地の擁壁には、施工図面は保管されていません。もちろん完了検査もありません。
そのため、敷地に建築する際は、神奈川県建築基準条例(がけ条例)に従って、安息角をもうけての建築計画。
今回の物件の擁壁は・・・と調べたら!
なんと、市の助成金を利用して施工されている擁壁。素晴らしい!その並びは助成金は受けていないのに。
これは、現在のオーナーの方が、相当にしっかりと、不動産を維持されていた方であると思いました。
助成金利用の擁壁についても、市役所には施工図はありませんが、市役所保管の地図上には、擁壁の場所に助成金利用「●●年」と明記されていました。
急傾斜地や崖地の保全工事を行う場合でも助成金を利用して行うようなので、工事内容は安全であると市役所の方もおしゃってくれました。
今回は、その安全な擁壁と判断しましたので、週明けの重要事項説明書を読みながら、しっかりと買主F様に説明差し上げようと思います。