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相続に伴う不動産査定開始、如何なる場所でも突き進む！～横須賀市長井編～
2020-06-16
用途地域～横須賀市ＨＰ～
この地区に多い井戸
長井漁港
長井の畑たち
これから査定をする長井地区。
本日、相続に伴い金額を見積もる依頼につき、一つ一つ物件を確認してきました。
住宅地の場所が一か所、とそれ以外の不動産が７か所で合計８ヶ所回ります。
しかし、７ヶ所は市街化調整区域内・・・。
畑の真ん中でもあり、境界標も正確にはなく、「公図」だより。
※「公図」とは、法務局にある「地図」で、道路や地権者地番がわかります。
よく聞く「市街化調整区域」とは、各行政が定める都市計画区域です。
市街化を抑制すべき区ですので、原則的に家を建てられません。
もちろん、都市計画税を納めることもないので、インフラ整備も進みません。
ましてや、登記簿の地目が「畑」であれば、農地売買となりますので、一般の方の取得は農地法の関係で困難。
そのことで、畑のど真ん中に家が建っているのは、わりと農家の方が多い。
それ以外の家は、昭和45年（線引き）前から市街化調整区域に家を建てていた人たちでしょう。
今日は全部の場所を見ようと思いましたが残念ながら３か所を残し断念。
市街化調整区域の中の土地は山林も多く、道も6尺道路（1・8ｍ幅）で普通車が入れない。
日を改めて、軽自動車を出動させます（笑）。
しかし、不思議なもので、お墓の間の農道を延々と歩いていると、奥から消防自動車が狭き道から向かってくる。
近くまできて、止まってまっている私の脇で、運転席から声が・・・！「こんにちは～」と。
えっ！Ｄさんですか？とびっくりしました。
私のしっている消防士の人でした。
市街化調整区域のど真ん中で、知っている人が消防活動！
しかも私の調査のタイミングで偶然に出会った・・、不思議ですね。
その後、農道を数キロ歩いたところには、江の島を見渡す素晴らしい景観がある畑。
査定地についたと思いきや、その脇には神社もありました。
これは「参拝するべき」氏神様だ！と直感。
最後には、市街化区域の場所につきまして、スケールで現地をはかっていたら、近所の人が出てきました。
「何やってんですか～？」と、60歳後半の男性。
「不動産の調査をやってるんです、私道と宅地の境がわからないので、測っているんですよ」と答えた。
男性の方は、よく知っていて、概要を教えてくれた。
土地所有者のことは話すことはできません。
まだ調査の段階ですので、個人情報漏えいに抵触するので口にチャックしなが男性と話す・・・。
しかし、いい人でした（笑）
長井地区は、漁港も素晴らしく、平坦な風情ある旧き良き街並み。
私の実家がある長崎県長崎市深堀町の街並みにも似ています。
親近感が湧き出てきます。
漁港の町には井戸が多くあります。
井戸神さまもいますし、昔から井戸水は人々の生活には必要なもの。
大切に管理されている井戸があれば、それは残して、旧き良き時代の宝として残したいものですね。
これから始まった数件の査定書作成。
農地で市街化調整区域でしかも道路がないところでも、しっかりと価格の精査をします。
最終的には、市役所が算定している「固定資産税評価額」となる場合もあります。
如何なる場所でも目視し、現地を確認し、汗水たらして仕事をすれば、必ずや良い道が開けると思います。
「この世に無駄なことは一つもない！」と思います。
相続人とご紹介いただいた先生、少々お待ちください！頑張ります！
