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不動産市場、コロナ禍とバブル時代の比較・・・~地名をとるか立地をとるか~
2022-02-10
注目重要
コロナ禍で感染拡大がおさまらない・・・この2年間。
しかし、不動産価格が高騰している地域があるのはなぜでしょう。
逗子市・・・人口56869人、面積17.28㎢。
私は、昭和62年当時、逗子市内で不動産営業をおこなっていした。
そのころは、東京・横浜など首都圏から端を発したバブル経済。
東京の30坪の自宅を1億円で売却した方は、逗子市内で60坪で1億円の自宅を購入。
そのころは「等価の買い替え」という税務上の特例があり、高く自宅を売却したのち、価格以上で自宅を購入すれば税金が軽減されるというもの。
それもあり、逗子市に移住する方が多くいました。
そして、葉山や逗子の保養所や銀行の寮を開発会社が買取まして、分譲・建売が高額で販売されて即完売している時代でした。
コロナ禍・・・首都圏から逗子市に移住し、わずか17.28㎢のこの町に人が集まってきている。
売買市場は、需給のバランスで変わります。
昭和62年も、その34年後であるこのコロナ禍の時代も・・・どことなく似たような感じがしています。
需要競争が激しくなれば、当然に供給価格も高くなる市場の原理。
バブル当時は、表示価格以上で買いたいという購入者もたくさんいたくらいです。
そのため、売却した契約を売る方は手付金倍返しをして、違う方に高く売却する・・ということもありました。
「逗子に暮らしたい」・・・。
東京から、そして埼玉から、そして、川崎から、横浜から・・。
しかし、パイ(範囲)はきまっているのです。
この時期だからこそ、人が集まり競争過多となり、購入がしにくいのです。
逆に、平成10年から20年くらいは、高騰がここまでではなく、買いやすい逗子市に想えました。
それは、東京で暮らす方が多かったから。そして武蔵小杉にあつまったりする人もおおく・・・。
平成10年当時に逗子市で購入した方は、5000万円の予算で一戸建て、土地は50坪。
しかし、いまのコロナ禍、一戸建てでなく土地のみの価格で5000万円で50坪。
到底、そのあとの建築費が捻出できません。
時代の変化により、購入する価格や申請する住宅ローンの額が大きく変わります。
先月に、横浜市内で京急線徒歩圏を希望され、土地を購入された方がおります。
探しているときは逗子市も希望地区でしたが、最終的には横浜。
逗子市では探すチャネルが少なすぎたのが現実でした。
しかし、すこし視点を変えて・・・
横浜市の面積は437.56㎢で広大です。逗子市の25倍のの広さ。
人口密度は、逗子市が3291人/㎢で、横浜市は8621人/㎢。
逗子市に暮らす方が土地を広く持てるということ・・・かな。
横浜はさすがに、電車の路線が多く、交通網も豊富です。
山坂が多いので、マンションの供給が多い。それが口密度が高い要因のひとつでしょう。
逗子市にこだわる・・・でも、以前新築を30坪で買えた予算では、コロナ禍では中古マンションしかかえない。
考え方をかえて、逗子市の25倍の広さをもつ横浜に目を移してみたらどうでしょう。
交通網を張り巡らせて、30坪の新築を購入することもできるかも。
将来、価格が下がるかな~・・や、買える物件がでるまで待つかな~・・・
そうして時が過ぎるうちに年数が経って歳も重ねて、家族構成も変わる・・・。
そうであれば、予算をロックする場合では、逗子市にこだわらず、広大で交通網が豊富な横浜市の暮らしにも目を向けるのは悪くはない。
「住宅を持ちたい!」ということ、そして「高くて買えない!」という葛藤が、進行中の皆様から楽しさが奪われていきます。
是非。「時代の流れ」に乗りましょう。
買えるチャンスが到来してきているときに、現実に購入する!
これが不動産を購入する考え方のひとつでもあります。
がんばりましょう。
参考までに・・・横須賀が予算的に買えないという方が、三浦市に移住しよう・・・と考えても。
海際を探したら、横須賀よりも数倍価格が高かった!
という現実もあります。