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まさか私のブロック塀が越境していたとは・・・~越境状態を解消する方法~
2022-09-25
カテゴリ:コンサルティング
チェック重要
測量して初めてわかる越境物のこと・・・
越境・・・
さまざまな越境の部分があります。
隣地の軒、屋根、草や木。
擁壁の底盤など・・・。
近年測量技術もすすみまして、機械で空中の越境物はすぐにわかります。
目視ではわかりません。
自分のブロック塀と思っていた昔からお住まいの甲様。
乙さんの依頼で、測量士をいれて甲さんも立ち合って、無事に境界確定。
乙さんはその後建売会社に売却。
建売会社はさまざまな角度から調査します。
空中、地中、高低測量、現況測量・・・、自ら再測量を行います。
そこで再測量で明確になった甲所有のブロック塀の越境。
建売会社は分譲に支障をきたします。
この越境状態を解消したい。
二つの解消方法は・・・。
①越境状態を解消するため、ブロック塀をやり直しして、各所有敷地に設置。やり直し負担は協議。
②新しい所有者に変わったとたんに、昔から住んでいる甲さんに対し、ブロック塀のやり直し請求をする・・・これは心情的に角が立つ。
やはり、近隣とは穏やかにお付き合い。
分譲会社も結局はエンドユーザー様に新築を建てて売却するのだから、隣地との関係は円滑が一番。
今回の場合の解決方法は・・・
「越境物の覚書」を作成していきます。
①甲と乙の境界線は確定し、甲所有のブロックが乙所有地に越境していることを双方確認した。
②越境状態は甲と乙は現状のままで無償にて容認する。
③ブロック塀の管理は甲とする
④将来、甲によりブロックを再構築するときは、甲の所有地内に行なう。
⑤この内容を双方の土地を第三者に譲渡する際も継承する。
このように、しっかりとブロックの所有、境界線の確認、現状の取り決めを文書化にすると安心です。