福家ホーム株式会社のホームページ

早いもので、不動産コンサルティングの資格を取得してから２２年が経ちました。

あっという間です。取引士を平成元年に取得してから３３年ですか・・・、生きてきた人生の６０％が宅建士ですね（笑）

年を感じる今日この頃です。

しかし、健康寿命を長くするべく、日々食事や運動を気にかけております。

不動産仲介業を行いながら、協会の相談員や、地主様のコンサルテント、さまざまな不動産のお悩み相談も行なっております。

この時代、人口減少、少子高齢化、核家族化に伴い、大きな問題が二つでております。

「空家住宅」、そして「相続」。

本日、２組の依頼者がご来店されました。

空家住宅・・・。

車が入らない谷戸地域にある物件で、周りにも人が住んでいない。

そのため、相続をしたが、この土地を活かしようがない・・とのお悩み。

建物が建っていれば手直ししての賃貸住宅もありでしたが・・・。

更地。

しかし階段の上に位置する空家だったら、多大な解体費用が将来かかります。

すでに更地なのでそこは大丈夫。

更地のままで使用が可能。

相場は安価で売却するしかないのですが・・・。

しかし、大切に守ってきた大切な財産です。

素晴らしいところ、メリットやデメリットを明確化していきます。

それが私の仲介業務の経験を活かせるところでもあります。

国や市町村は、空家や空地でも無償でも引き取ってくれません。公共性が無いので。

そのため、時間をかけてでも購入者をさがし、チャンスを見つけるしかないのですね。

そのために国が動いてくれました。

仲介手数料の緩和。

空家等（土地も含む）の媒介の場合、４００万円未満の売買価格であっても、最高で１８万円（税別）の仲介手数料を受領できるようになってます。経費や活動の多さ、書類の数、取得する書類の数などの計算をし、上限を１８万円。

仲介会社の経営には少しうれしい法律となりました。１００万円の空家等の場合ではいままで５万円の仲介料でしたが・・・。

相続・・・。

もう一組のご相談。

親がなくなってから、配偶者、兄妹の遺産分割協議の相談。

亡くなった方を被相続人。

被相続人の財産とすれば、不動産、預貯金、車、貴金属、負債・・・。

全て合計した遺産から基礎控除（３０００万円＋相続人の数×６００万円）をおこないます。

そして、相続人の中でどのように分割するか・・・。

これが大変なのです。

相続人が遠隔地の場合、不動産が価値観も違ってきます。

相違があると、調停や裁判となる場合も稀ではありません。

私は言いました・・・相続にはプラスの財産を受ければマイナスも同時に引き受けることになる。

今回の相談はマイナスの財産がないので、親には感謝ですね（笑）・・と。

親は生きてても他界しても、子ども達が争うことを絶対に望まないはずです。天国から見ているのです。

親のお墓を誰が守るか・・・、いままで寄与してきた割合がどうなのか・・・、

遠くにいる兄妹は、法定相続分を主張するがいままで親を看てきただろうか・・・。

いろいろな協議がでてくることが想定されます。

まずは、もめるのであれば。

相続財産の中で、だれも、住まない、行かない、関与しない・・・という不動産があれば、法定相続割合で共有の登記にして、相場で売却して、持分割合で金銭を受領する換価分割が現実的で公平なのでは・・・とアドバイスしました。

それ以外の預貯金、他の不動産の価値と代償金額を照らし合わせて、適材適所で割合をきめて協議して検討していくことを提案しました。

まずは、もめないこと。

親が残してくれた大切な財産。兄妹・姉妹は皆同じ親から生まれてきました。各世帯はあれども、親は親なのです。兄妹・姉妹は血縁なのです。

簡単にはいかないことがこの相続問題ですが、まずは、適材適所、公平性、相続財産をお金だけでなくしてそれぞれの暮らしに活用できる素晴らしい割り振りを！

これから相談が多くなりそうです。