知っておきたい!不動産のお役立ちブログです。
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任意売却の相談がありましたが・・・
2019-03-21
知り合いの司法書士の先生からの紹介で、不動産の売却を考えている依頼者と会ってきました。
場所は、京急津久井浜まで徒歩圏の閑静な場所。
割と人気もあります。
不動産の査定額を知りたい、それと同時に、今の残っている借入金を全額返済できるかどうか、この相談。
しかし、不動産の査定の結果・・・その返済を完済するまでの査定額が出ませんでした。
というよりは、融資残高の半分までいかない・・・。
依頼者はこの毎月の返済をすることも困難。返済を続けることもできない。今の生活もしていかないといけない。
なんとか不動産を換価して、返済にあてて、今後の生活を楽にする。
このためには債権者の同意が必要です。
このことを交渉して売却手続きを行うことが任意売却の一環。
借入金の全額返済できない場合でも、不動産の抵当権を解除してくれるように交渉しようとおもいます。
ですが、今回の場合、借入金の総額と不動産査定価格があまりにもかい離している。
任意売却の手続きは進めたいと思いましたが、今後の抵当権者の同意が取れるかどうか、相当にハードルが高い。
それよりも、依頼者の気持ちは、というと「・・もうすっきりしたい。」
体調もすぐれない。
この気持ちを尊重する限り、私としても、現段階で売却手続きを進めるわけにもいきません。
確実に売却できるかどうかの場所、債権者の同意が取れない可能性が高い。
調子よく、高く売却しましょう!という、簡単なことは言えない。
日に日に体調も悪く、損害金も増えていく。
このような状態を解決するためにも、今後、私は持ち帰って検討することになりました。
依頼者の今後の生活、どのように着地点をみつけていくか、それと同時に、、融資をしている債権者の現実。
このバランスにより、不動産の売買も可能になりますので、一存ではいきません。
私の立ち位置、それは、債権者にとってベストな売却と同時に、不動産という思いの詰まった財産をどうしても売却せざるを得ない現実。
このことをしっかりと依頼者と向き合って、大切に進めていきたいと思います。