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公示価格の上昇率と実際の相場の上昇率は大違い~コロナが変えた横須賀市と葉山町の比較~
2022-03-27
注目重要
コロナが変えた不動産の相場の偏り~二極化はバブルに近い~
最初にコロナが日本で発見された・・・それは2020年1月15日。
あれから2年と2ヶ月が過ぎました。
そして、今年3月、国土交通省から発表された2022年1月1日時点の公示価格。
不動産の相場は著しく変動しましたね。
2020年以前(2019年12月以前)の査定価格と、2022年の査定額の差が大きくかわりました。
それは場所によりますが。
なお、変動率については、公示価格だけをみてもなかなかピンときません。
私ども不動産会社の仲介取引では、「需要」と「供給」により大きく相場が変ってきます。
不動産価格が高くなる要素・・・希少、数が少ない、地域が狭い、人が集まる、利便性が良い、発展する予定
不動産価格が下がる・・・・たくさん供給がある、人が集まらない、不便、過疎化
私はコンサルタント業務で査定書を作成することが多くあります。
2019年12月以前の査定書と、現在の不動産相場は大きくかわってきてます。
とくに「三浦郡葉山町」、「鎌倉市」。
葉山町を取り上げてみましょう。
多くはバス便、そして高台、不便。・・・という感想をお持ちの方が多くいらっしゃいました。
2019年頃、高台の分譲地(長柄や一色)で1坪当たり40万円から50万円で取引がなされていました。
東京まで通勤する方も多く、やはり駅近のほうが人気がありました。
バス便は敬遠されたましたね。
そしてコロナ発生!
2020年4月頃から、在宅やリモートワークが流行り出しました。
東京通勤が郊外の在宅勤務となり、どんどんと、首都圏離れがすすみはじめました。
そうえいえば、昭和62年のバブル絶頂期も、やはり東京から価格が高くなり、逗子や葉山に住み替える方が多くなってきて、連動して逗子や葉山もバブルになった記憶があります。
なんとなく似ているなぁ~。
いまは、葉山の高台の分譲地では、1坪当たり70万円から90万円で取引されています。
そして、物件が少なすぎます。
物件がないから、買取再販事業をおこなう不動産会社の方々は挙って高くてもかっています。
葉山町の面積は約17㎢で人口は約31千人
横須賀市の面積は約100㎢(葉山町の6倍)で人口は382千人(葉山町の12倍)
この差ですよね。価格差は・・・。
価格が高くなる→町が狭い→希少→物件が出ない→高くても買う人がいる。
この流れなのです。
これは鎌倉市、逗子市にもいえています。
今回の公示価格では、データー上2割増しとなっていても、実勢価格は2019年頃の単価の倍額になっている場所があります。
バブルと同じように、高くなればいつかは下がるのが相場というもの。
高止まりになることもあるでしょうが、いつかは下がるときがきます。
「買えるときに買う」、「売る気持ちになったときに売る。」
時代はながれます。諸行無常です。
そのように考えないと、なかなか腰が重くなるのが不動産売買なのです。
今後も続くであろうリモートワーク。
良い物件を購入したり、良いタイミングで売却するのも、「思い切り」が大切ですね。
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